NHKラジオ第一「とっておきテレビ『大河ファンタジー精霊の守り人』」チーフプロデューサー海辺潔氏と演出の片岡敬司氏の苦労話! | おうちエンジョイライブラリー   

2016年3月14日

NHKラジオ第一「とっておきテレビ『大河ファンタジー精霊の守り人』」チーフプロデューサー海辺潔氏と演出の片岡敬司氏の苦労話!

2016年3月12日(土)午前9:05~午前9:55NHKラジオ第一「とっておきテレビ『大河ファンタジー精霊の守り人』」、
原作者の上橋菜穂子先生のインタビューの後、

チーフプロデューサー海辺潔(うみべきよし)氏と演出の片岡敬司(かたおかひろし)氏が「大河ファンタジー精霊の守り人」について、ドラマ制作の苦労話などを語りました。
お2人のお話をまとめました。



ドラマ『大河ファンタジー精霊の守り人』の壮大な構想にはどういった着想があったのか?
読書イメージ

片岡氏が原作の大ファンで提案。
また、片岡氏は大河ドラマ「天地人」などに関わってきたが、史実に基づかなければならない制約がある。
大河ドラマで培ってきたノウハウをもっとエンターテイメントにつかえないかという想いがあった。
「精霊の守り人」ならば、思いっきり、また別の意味の大河ドラマができるだろう、と思った。

上橋先生から苦労話を聞いてほしいというリクエスト
イメージ

一番苦労したことというか、ありとあらゆる事物の設定に苦労した(笑)
特に、地形、土地の形、自然景観。
原作には森や山の話が多く、火は出てくるが火薬は出ないという時代設定らしいことから、その年代はどんな植物が生えているか推測した。
おそらく照葉樹林帯(九州などに多い)であろうことや、渓谷の深さは大陸のスケール感であることなどを考えていった。
例えば衣装も、女性の場合はスカートなのか着物のように巻きつけるのか?といったように、
アジアの様々な国の自然や文化等を組み合わせてつくりあげた。
各国の自然や文化について相当詳しい人なら、「あそこからパクッてる」とわかるはず(笑)

(様々な設定を決めていくのは、)人間の社会はどううまれてきたのか、根っこのところにさかのぼっていく作業だった。

行儀作法は、信仰対象の神が天にいるのか地にいるのかで変わり、また高貴な人から下々まで身分によっても微妙に変わってくる。そういうことを勉強しながら演出をしている。

異色なキャスティングやこだわりの配役について
異色なのは、やっぱりトロガイ!
特殊メイクに初期の頃は5時間かかり、7時出発だと夜中2時入りで、雨が降ったためにワンシーンしか撮影できなかったこともあった。
特殊メイクは演技もとても難しい。気持ちでは笑っても、顔の上にいろいろ張り付いている状態のため、笑い顔にならない。相当無理な顔を作らないと、笑って見える顔にならない。そこに感情をのせていく芝居をしなければならない。トロガイの衣装はゴテゴテと着ているので身体も動かしにくい。そういう中で呪術師の雰囲気をかもし出して、なおかつアクションもある!
そんな困難なことができたのは、高島礼子さんのキャリアがあってこそ。
綺麗な人だからこそ、そこまで思い切れたのかも(笑)

主人公バルサ役の綾瀬はるかさんは運動神経がすごくいい。
演技やアクションは自分で納得しないと もう一回やらせてほしいと言う。
アクションシーンの長回しで、1回だけでも間違ってしまって編集でなんとかなるところも、納得しなかった。アクションをとても大事に考えていた。
スタントを用意していても、本人が演技した。
バルサのキャラクターの打ち合わせはあんまりしなかった。やろうとしたら「身体をつくってから」と言われて10か月間身体を鍛え、アクションシーンから撮影して綾瀬さんはヘロヘロになったが、「バルサが分かりました」と、身体を動かすことで演じるキャラクターをつかんでいた。

名作を映像化することに対する難しさ
読書イメージ

片岡氏自身が原作ファンであることが制作に関して強みだが、海辺氏はファンタジーが苦手。
対照的なふたりの「おもしろいじゃないですか!」「わからないよ」というセッションが、ドラマに育っていき、マニアックにならずに面白くつくれた。
片岡氏の演出は、最終的には人の感情に落とし込んでいる。

人間のドラマとして読めるのが原作の一番面白いところ。
登場人物たちが皆、戦って生きている。
武術のみならず、知恵、夢、目標、誇りをもった個性的な人物たちが、いろんなカタチで戦う。
そのガチな勝負や熱い生き様が充満しているお話。
精霊の守り人の魅力はそこにある。




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