「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」(世田谷文学館)自筆スケッチや書簡など見どころ満載でした | おうちエンジョイライブラリー   

2016年6月15日

「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」(世田谷文学館)自筆スケッチや書簡など見どころ満載でした

世田谷文学館にて開催中の「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」に行ってきました。
関連企画「バルサの食卓 対談(食のことば)」の感想を前編後編にわたってお送りしましたが、肝心の展覧会の感想も記しておきます。

 「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」(世田谷文学館

展覧会概要


展示は、上橋菜穂子さんに影響を与えたイギリスの児童文学から始まります。
『グリーン・ノウの子どもたち』などで有名なルーシー・M・ボストンからの直筆の手紙、実際に上橋さんが執筆に使っていたワープロ専用機、『精霊の守り人』初稿など貴重な資料が並びます。

受賞関係コーナーには、国際アンデルセン賞作家賞メダルと賞状も。
ムーミンや長靴下のピッピが受賞した賞。バルサやエリンも受賞してるんですよね。
国際アンデルセン賞ってすごい!とあらためて思いました。

 「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」(世田谷文学館)図録

そして〈守り人〉シリーズ全巻の解説。
壁一面の人物相関図や地図、各国関係図など、手元に置いて作品を読みたい!と思ったら、ちゃんと図録に収録されていました。

登場人物の解説や、各巻を飾った挿絵の原画展示も。

上橋さんが『精霊の守り人』を書き上げた後、偕成社編集者さんに宛てた書簡もありました。
書き出しは自信なさげなのに、挿絵は絶対二木真希子さんで!というオシの強さ(笑)

 「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」(世田谷文学館)

NHKドラマの衣装展示。
先日NHKスタジオパークへ行った時の特別展示にはバルサの衣装がなかったので、間近に見られてうれしかったです。

 「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」(世田谷文学館)


ナユグにいるような音と光の映像が体験できるインスタレーションは、自分が手を動かすと、壁にうつった光の点でできた自分の姿も同じように動いたり、音や光が変化したりと、不思議な空間でした。
(※衣装展示とインスタレーションは写真OKでした。展示は撮影NGです)

 「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」(世田谷文学館)

展覧会チケットが腕輪になる作りで、はじめはなんで?だったんですが、このインスタレーションの部屋でちょっとした仕掛けが・・・お楽しみに(笑)


フィールドワーク関連の展示には、アボリジニの人たちとの楽しそうな様子やゴアナ(オオトカゲ)の丸焼きの写真も。
世界のあちらこちらを旅して撮った写真も興味深かったです。中世の騎士はどんなサンダルを履いていたか?と立像の足元の写真を撮りまくっていたり。

細部にまでこだわる姿勢が、作品に表れているんですね!

上橋さんが海外に出かける際は必需品というJTBの「リトルボコボコ」が便利そうでした(笑)


世界で出版されている『精霊の守り人』も並べられており、
イタリア語版は「バルサがセクシー」と上橋さん。

最後のコーナーは、アニメ、ドラマ、漫画の『精霊の守り人』に関する原画や設定資料、ドラマイメージボードなどがありました。

この企画展の目玉と言えるのが、上橋さん自筆スケッチ
「ティティ・ラン」「バルサとタンダ」「タンダ」「チャグム」の4枚。
想像以上に、とてもお上手で驚きました。
バルサもタンダも整った顔立ちでした。
残念ながらスケッチは図録に収録されていません(涙)
こうしたスケッチは「たくさんあるよ~」(本人談)とのことで、機会があればぜひ見たいものです。

世田谷文学館アレコレ

世田谷文学館 喫茶どんぐり
世田谷文学館 喫茶どんぐり メニュー

館内の喫茶どんぐりでは、企画展に合わせた特別メニューを提供中。

展示はチケット1枚で、一人1回限り有効ですが、出口から出てしまう前に入口に戻り、係の人に再入場のスタンプを押してもらうと、再入場が可能です。ひと休みして、また展示をじっくり見られます。

世田谷文学館のある芦花公園駅は各駅停車しかとまりません
(1つ先の千歳烏山駅は、一度改札の外に出ないと新宿方面への乗り換えができません。さらに1つ先の仙川駅は階段でつながっていて、新宿方面への乗り換えできました。)
お出かけの際はご注意を(すごい苦労した経験者は語る)。

 「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」(世田谷文学館)

「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」。
作家上橋菜穂子さんの原点と言えるイギリス児童文学やフィールドワークの資料、貴重な原稿に書簡や写真によって構成された展示によって、上橋さんの創作の源が視覚的によくわかりました。

〈守り人〉シリーズについても、自筆スケッチを筆頭に、充実した展示と思います。
展覧会チケットをバングルにすると楽しめるインスタレーションもあったりして、ナユグの世界をちょっぴり体験できたのも面白かったです。

>>世田谷文学館



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